強くなりたい

かっこつけていったわけではなく本気でそう思っていたし、話の流れの中で出た本心である。
もちろん今でもそう思っているし、“誰にも負けたくない”の誰にもの中には自分自身も含まれている。


大会の後や練習中に自分に対して悔し涙を流したことがよくあった。
過去形じゃないな、悔し涙を流すことがよくある。
私の泣き虫は周りの人はみんな知っているが、4949と泣くのではなく険しい鬼のような顔をして悔し涙を流すからかなりブサイクだ・・・
そして酒を飲んだ次の日には鏡を見てびっくりする。


そんなことはどうでもいい・・・

誰かと比べて結果として優劣が付くのはスポーツの競技だけでなく勉強、仕事、趣味、どんな世界や状況でも必ず起こることだと思う。


「No1にならなくてもいい」

というあの歌はあまり好きではない。

私は常にonly oneでありNo1でもありたいと思う。

そんな欲張っているくせにじゃあ自分は何をしてきたかと問いかける自分もいる。

自分の存在価値について考えたりするとどうにもならなくなることもある。


ふとしたことで人と比較された時、自分自身が他人と比べてしまった時、優越感や劣等感に襲われる。


でもやっぱり、私は人と比べて自分をはかるのではなく、自分自身のものさしの中でどれだけの事ができたかをはかりたい。
ものさしをめいっぱい使ってもかなわないなら、ものさしを長くするために鍛えればいい。
それはけして格上の土俵から逃げることではなく、そこに乗るために自分のスキルを上げるということ。
そして土俵に乗ることが目標ではなく、そこでの戦いに勝つことを考える。


そうやって思うが、ときどき天狗になっている自分に気付いたり、劣等感で行き場の無い苦しみにさいなまれる事もある。
というか、そういうときのほうが断然多い。


でも今は、何をしてきたかではなく何をしていくかを考えて行こう。
なりたい自分に近づくために。

今しかできないこと、自分にしかできないこと、自分だからできること。

そんなものがあるのかどうかは知らないが。


ときどき道に迷うことがある。
たまにはこうして自分のための道しるべを残しておこう。